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花朝堂漫録 十 勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡

勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡  伴林光平は「ともばやし・みつひら」とも、「ばんばやし・みつひら」とも呼ばれていて、確定していない。辞典にも双方書いている。 ところで、光平の短冊がよく売れるのは何故だろう。比較的安く入手できるせいもあろうが、なぜか売れ残る率が少ないみたいだ。天誅組の隊士であったからなのか。  伴林光平(1813~1864)は、幕末の国学者・山陵研究家・歌人・勤王志士。河内国南河内郡道明寺(...

花朝堂漫録 九 ・ヤフオクで知った歌人 小狭野屋・長好法師

 私にとってヤフオクは癒しの世界である。いろんな作歌の真贋取り混ぜた写真を展示してくれる。 知識の少ない私が初めて知る人物や作品も多く、遅日草舎主人などは作者の略歴を調べて掲載してくれるので、この画像と略歴と自分なりの調査資料をまとめてデータを作成してゆくのは、落札しない限り無料(無量)の楽しみである。 そんな中から今回は、短歌三首を書いた紙本小切れ(画像)を紹介しよう。 寸法、横310×縦162mm。 【...

花朝堂漫録⑧絵島歌

 江戸時代後期の土佐藩に楠瀬大枝(くすのせおおえ)という下級武士がいた。南画は上手いし、短歌も得意という絵師兼国学者であった。 文化6(1809)年のある日、傷寒(腸チフスの類)に罹り、高熱に浮かされて寝ていた。 どこからともなく、ゆったりと寂しい絵島節が聞こえてくる。「花の絵島が唐糸(からいと)ならば、手繰(たぐ)り寄(よ)しょやれ、身(み)が宿へ」 高知城下での盆踊りや歌舞伎は禁止されているので、聞こえるは...

花朝堂漫録⑦坂本龍馬の父・坂本八平直足の短歌

 坂本直足(さかもと・なおたり 1797~1856.1.11)は土佐藩の郷士である。分家坂本家の第3代当主。通称は常八郎、のち長兵衛、隠居後に八平と称した。満59歳没。 寛政9年、土佐郡潮江村の白札郷士・山本覚衛門の次男として生まれた。 幼少期から槍に秀で、後年は免許皆伝の腕前を誇った。1812年、16歳で郷士坂本家の婿養子に入り、坂本直澄の娘・幸の夫となる。 文化13(1816)年10月家督を相続し、第3代当主となった。 幸...

花朝堂漫録⑥大塩平八郎の乱後一日、儒者・相馬九方の七絶

 三字、一字、三字、一字、……計二十八字の七言絶句。文字数の関係で、扇面の折の谷だけでなく、折目の上にも書いている。そして末尾に小文字で三行の落款。最終行は「九方生」と署名し、「肇印」の捺印。 【原文】[風*]茫ゝ何地脱渠魁百萬人家半化灰觀得一聲發雷響震驚此天下眠来 丁酉二月二十日 游浪花記所見 九方生[肇印] これを見た瞬間、険悪不穏なことを書いているぞと思った。 脱渠魁、百萬人家半化灰、雷響、驚...

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